【Gung Ho ガンホー】コスパ最強。USメイドのファティーグパンツ
2020.6.7
こんにちは。鈴木です。本日はこちら。
『ガンホー』は1972年設立の米テキサス発ワークウェアとミリタリーウェアのブランド。設立は1972年。サプライヤーを出自とする老舗ブランド『アールズアパレル』のワークウェアライン。40年以上にわたってUSメイドを貫く希少な存在。質実剛健でタフな作りが魅力です。
当店でも20年近く展開している定番的なブランドです。昔はファティーグパンツは1型しか存在しておらず腰回りはタイト目でそのままズドーンと裾まで一直線のストレートなシルエットでした。誤解を恐れずに言うのであれば曲線がなく直線しかないパンツだなという認識でした。究極の効率化かと。そんなガンホーが4-5年位前に作り始めた「スリムフィット」、「テーパーフィット」なる新しいフィットが凄く「良い」んです。ガンホーのファティーグパンツは今まで各スタッフが何度もブログでご紹介しておりますが細かい部分まで紹介した事もなかったので本日はその魅力を分かりやすく簡潔にお伝えしたいと思います。それでは早速。
・魅力その1「生地」
ミリタリーモノがお好きな方には定番の「バックサテン」。サテン織りの生地の裏側を表として使っています。サテンの裏側なので「バックサテン」。リバースサテン、リバースドサテンともいいます。様々なブランドが使っている生地なので見たことある方も多いかと。もともとはアメリカの軍用の作業パンツ。年代により生地やディテールに変遷があります。70年代後半以降はポリエステル混の生地に代わっていくので「コットン」のバックサテンというだけでも軍モノ好きな方にはポイント高いですよね。経年変化や強度も期待できる正に作業に適したパンツ生地です。穿きこむ事でデニムのように経年変化も楽しめる生地。クタクタになるまで穿き倒して買い換える方も多い定番の生地です。
・魅力その2「ステッチ」
前述の生地の変更と同様、70年代後半以降のリアルな軍モノのファティーグパンツはどんどん簡素化が進んでいきます。ポケット部分のステッチや脇縫いの外側、内側もダブルステッチではなくなっていきます。そんな中、ガンホーのファティーグパンツは今でも要所はダブルステッチで縫われており、穿きこんで洗いこんだ時の雰囲気がカッコイイんですよね。縫製が綺麗とか丁寧とかそういうレベルの話ではありません。あくまでアメリカでは「作業着」として作られており、ステッチが曲がっていたり、少し飛んでいたり、途中で継いであったり。そんな事は当たり前。穿ければいんです。そのラフさが武骨でカッコイイんです。
・魅力その3「シルエット」
昔からあるガンホーの定番のファティーグパンツはズドーンと太目のストレートシルエット。それはそれでカッコイイんですが本日ご紹介する「スリムフィット」は誰でも何も考えずにカッコよく履ける万能なシルエット。本来はヨーロッパのアパレルマーケット向けに作られたカテゴリーに属するモデル。現在進行形でそのヨーロッパ向けラインが存在するかは未確定ですが2年位前まではヨーロッパ向けのラインナップが存在しました。アウターやTシャツやシャツ、パンツ、ショーツに小物までトータル展開の「アパレルブランド」としてヨーロッパ向けに提案されたライン。そのラインナップにスリムフィット、テーパーフィットが存在します。
という訳で本日ご紹介の「スリムフィット」は実はガンホーがアパレルショップ向けに提案しようとしたフィッティング。納得です。ちなみにこのヨーロッパ向けライン、「パンツ」以外はアメリカ製ではありませんでした。それもあって当店ではパンツしか展開していません。
・魅力その4「プライス」
あくまでガンホーはワークウェア、ミリタリーウェアのブランド。あくまで作業着であるという点。分かりやすく日本でいえば「ワークマン」で販売されている感覚ですよね。となると一番重要なのは「プライス」。と「丈夫さ」。軍モノやワークウェアの魅力の一つ。ここは一番重要でもあり、魅力ではないでしょうか。作りはお世辞にも手が込んでいるとは言えませんが、本当の意味で重要なのは縫製のキレイさではありませんので。
・魅力その5「メイドインUSA」
そしてメイドインUSAであるという事。そのプライスの裏側には会社がテキサスにあるという事も大きく起因しております。実際に都市部のニューヨークで作るのとテキサスで作るのではかかるコストが大きく違ってきますからね。相当な大量生産と薄利なんでしょうけど・・・。ヨーロッパ向けのラインで海外生産の安く作れる背景も持っているにも関わらず、パンツはアメリカ生産に拘ってくれている点はお店で販売する立場の人間として、そして一人の消費者として非常に有難く、そしてリスペクトできる一面でもあります。
・魅力その6(おまけ編)
ガンホーをよくご存じの方であれば紫色の四角いレーベルをイメージされるかもしれません。この生成りベースのレーベルは当店でメーカーにオーダーする時に指定して付けてもらってます。少しだけ差別化。言わなければわからない地味な「拘り」です。こっちのほうがカッコイイし。
大した写真もなく文章ばかりですいません。穿くとこんな感じです。
スリムフィットの31インチを穿いています。ジャストは30インチですが在庫がなかった為、31インチを穿きました。多少緩めですが全く問題なかったです。なんならこのサイズでもいいかなって。納品時に当店で一回洗っているのでこれ以上の縮みは基本的にはございません。乾燥機入れればもう少しは縮むと思います。
横からのシルエットです。
形よくないですか?このシルエットであればトップスや靴のバランスを深く考えることなく何にでも合わせることができます。それでいてガシガシと気負わず穿ける作業着プライス&クオリティ。コスパ最強です。当店でもリピート率が高く、シーズンで2-3回は再入荷を繰り返している隠れヒットアイテム。今回改めて詳しくご紹介させて頂きました。
高級な生地を使ってキレイな縫製をしたモノが絶対にカッコイイという訳でもないのが洋服の面白い所ですよね。私の考える洋服の面白さであり魅力でもあります。
オンラインは下記からご覧いただけます。完売しているサイズも定期的に再入荷致しますのでお気軽にお問合せ下さい。
【GUNG-HO】SATEEN SLIM FIT 4POCKET FATIGUE PANT – VINTAGE LABEL / OD←クリック or タップ
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途中で書きましたがあくまでアメリカで作られている作業着という事をお忘れなく。作りは至って「ラフ」です。「縫製が綺麗じゃない」と言われる方にはお勧めできません。大らかな気持ちで「こんなモンだよね~」って思っていただける方だけにオススメします。サイズの個体差もボチボチあります。オンライン時代に売りづらいヤツっす。。。。
鈴木