L.L.Beanのトートバッグは五七五七七。
2018.8.16
こんにちは、コジマです。
「L.L.Bean(エルエルビーン)」
今ではすっかり定番として定着している
エルエルビーンのトートバッグです。
実は氷運搬用バッグをヒントに1944年に誕生したのが最初。
氷が溶けてもすぐに水がにじみ出ることがないようにと
作られた当時のバッグと同じく、
自立するほど厚手の24オンスキャンバス地を使い、
頑丈な作りとシンプルなデザインにこだわっています。
ちなみに商品名の「ボートアンドトートバッグ」という名前は、
ボートに乗るときに必要なモノを詰めてどこにでも持ち運べる、
という意味からだそうです。
タフなキャンバス地にしっかりとマチをとったデザインで、
メイン州の工場で昔ながらの手作業によって作られています。
使用しているのは、24オンスのヘビーコットンキャンバス。
ハンドルと底にアクセントとなるカラーの布をあしらい、
太番手の丈夫なナイロン糸でステッチすることで補強も兼ねています。
縫い終わりはダブルステッチになっているので、簡単にはほつれません。
因みに個人的にソリッドボートアンドトートのLサイズを所有していて、
雑にものを詰め込んで、荷物の多い日やコインランドリーに行く際等に
重宝しています。
HUNTER’S TOTE BAG M ZIP TOP
こんな遊び心を加えたタイプもあります。
こちらは1200デニールの丈夫なポリエステル素材。
内側には耐水性のコーティングが施されており機能面も秀逸。
便利なショルダー・ストラップ付き。
アウトドアでもタウンでもマッチしますね。
ところで皆様、短歌をご存知でしょうか？
よく俳句と混同されがちですが、微妙に違います。
俳句では季語は、ほぼ必須とされていますが、
短歌にはこのルールはありません。
俳句は五七五、短歌は五七五七七の定型詩。
何年か前ですがとある歌人の短歌のページを開くと、
空白の中に1行だけの言葉。
こんなものがあるのかと、
衝撃を受けたのを憶えています。
今の経済原則や感覚から考えれば、
それはとても異様なものでした。
私はそれを見て、
自分が知っている世界を支配してる原則とは
違うルールがあることに心を乱されました。
テレビやラジオで誰もしゃべらない10秒。
そんなものがありますか？
でもそれを見たら、逆に興奮すると思う。
短歌は31文字にして31文字ではなく、
言葉以上のものが存在します。
当時の私はある意味小説や散文詩を読むよりも面白いと思って、
いろんな歌集を読み漁っていました。
普通の言葉は足していくことで構築します。
でも、詩的な言語は掛け算で、
文字を読むことで生まれる情報量が全く違います。
逆に言うと、真っ白な中に1行だから読めるのであって、
小説と同じだけ言葉を詰め込んでしまうと、
情報量が多過ぎて読めなくなってしまう。
「シンプルイズベスト」
過度なデザインや装飾はなく、
それでいてこの完成度の高さ。
短歌と同じくL.L.Beanのトートバッグは空白が多いように思います。
因みに、こんな可愛いピンバッジもありますよ。
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