英国の良心【BARBOUR バブアー】の名品「BEAUFORT ビューフォート」
2021.11.7
こんにちは。鈴木です。
今年も秋冬の定番アウター(バブアー、バラクータ、グローバーオ-ル)がどっさりと入ってまいりました。
残すはニット数ブランドのみ(WILLIAM LOCKIE、HARLEY OF SCOTLAND、ANDERSEN ANDERSEN)といった状況です。
本日は英国BARBOUR(バブアー)の名品「BEAUFORT(ビューフォート)」をご紹介。
世界流通の「オリジナルフィットモデル」です。
全体にサイズ感が緩くなっている今ならオリジナルフィットもイイですよね~。
まずはご存知ない方の為にブランドのご紹介を。
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英国上流階級のアウトドア・ライフスタイルを体現するブランドであるバブアーは、 1894年、ジョン・バブアーによりイングランド北東部のサウスシールズで創業。 イギリスの伝統的なアウトドアブランドでオイルドコットンのジャケットが広く知られています。 ナイロンのキルティングジャケットからハンティング用のジャケットまで幅広く展開。 古くから受け継がれる伝統あるアウトドアウェアを作り続ける老舗のブランド。 現在ではアウトドアユースだけでなく、ファッションとして自分のスタイルにこだわりのある 人々に絶大な人気を誇っています。
ここ数年で完全に市民権を得たと言える「バブアー」。
以前はオイルドコットン(ワックスドコットン)特有のオイル臭とベタつきで敬遠される方も多かったのですが・・・。
オイルの改良により比較的ハードルが下がったのがここまで浸透した理由だと推察致します。
特に「におい」に関しては昔を知っている方からすれば無臭といっても過言ではない程度。
これなら周りの方にも迷惑をかけませんし、彼女や奥さんにも怒られずに済みます。
そんな大人気のバブアーですが所有されている約7割強の方は乗馬用に開発された「BEDALE(ビデイル)」をお持ちではないかと思います。
実は英国本国では「BEDALE(ビデイル)」よりも人気があるのが本日ご紹介の「BEAUFORT(ビューフォート)」。
ライフスタイルや国民性で人気の型が違うというのも面白いですよね。
パラブーツの日本一番人気の「CHAMBORD(シャンボード)」とフランス一番人気の「AVIGNON(アヴィニヨン)」みたいなものですね。
それでは早速。
【BARBOUR】BEAUFORT WAX JACKET – SAGE
172センチ60キロで36を着用。
新品なので生地に張りがありますが、ここから着込んでいくとクタッと馴染んで更にかっこよくなります。着まくってヤレた位が一番カッコイイです。
この「ビューフォート」というモデル、見た目ビデイルそっくりに見えますが分かり易い違いは「着丈」。
【BEAUFORT ビューフォート】
【BEDALE ビデイル】
「ビューフォート」は「ビデイル」よりも着丈が長め。その為、ジャケットの上から着てもジャケットの裾が出る心配はありません。
その他にも、
【袖口】袖口から風の侵入を防ぐため、マジックテープによる調整が可能。ビデイルはニットリブ仕様。ビューフォートはハンティングの際に袖を捲りやすい様にこの仕様らしいです。ハンティングって袖捲るんですかね?ただ、スーツやジャケットの上に着る時はこの仕様の方がありがたいです。ニットリブだとジャケットの袖口の収まりが悪いので・・・。
【前立て横のジップポケット】
【背面の裾部分にゲームポケット(左右にあり)】
本来はハンティングした獲物を入れる為とされていますがタウンユースでの英国紳士は雑誌や新聞を入れていたようです。こんなトコから新聞出てきたら驚きですが洒落てます。
【ノーベント仕様】
ハンティング用に開発されたビューフォートはノーベント仕様。乗馬用に開発されたビデイルはサイドベンツ仕様。
それでは着てみます。まずは「ブリティッシュカジュアルなスタイル」に。
ジャミーソンズのフェアアイル柄のニットとバブアーの相性は抜群。
ビジネスでも活用できますのでジャケパンの上に。
ジャケットやスーツの上に着るには最高の着丈。かなりカジュアル目なジャケパンスタイルにしましたが最近はこれぐらいでも全然問題ない会社さんも増えているようですね。少しはビジネス感出るようにブリーフケース持ってみました。
最後は普段用のカジュアルスタイル。デニムとスウェットパーカーに。
休みの日はこれで完結です。休日の外出時に何も考えずにざっくりと適当に羽織ってカッコイイのが最高です。
オン・オフどちらも着れるという観点では「ビューフォート最強」かなと私は思います。
勿論、オンにビデイルがダメな訳でもございませんが・・・。
昨今、スーツやジャケットもクラシック回帰の流れがあり以前よりも着丈が長くなってきております。
そうなるとビジネス需要ではビューフォートの「丈感」が重要かなと。
「ビューフォート」か「ビデイル」どちらが良いですか?とお客様からよく聞かれますが返答は「どちらも最高です。」が正解。
用途やスタイリング、体型などを考慮して決めていただくのがよろしいかと。
予算が許すのであれば両方持ってるのが一番いいんですけどね。
流行り廃りがあるものではないので、時間をかけて両方揃えるのもアリかと。
その他にもバブアーには名品と呼ばれるモデルが沢山ございますので色々と用途や好みに合わせて揃えていく楽しみもあります。
ショートやロング、ノンワックスやウールなどもありますからね。
「ギア」として生まれたモノやブランドがその実用性とファッション性の高さからタウンユースに浸透していくのはよくある話です。
ダウンジャケット、マウンテンパーカー、ガンジーセーター、ダッフルコートやトレンチコート、Pコート、MA-1などなど挙げたらキリがありません。デニムもそうですもんね。
どのアイテムも代表的なブランド(総じて世界で初めてそのアイテムを作ったブランド)が今もなお人気です。
この手の名だたる人気インポートブランド(特にヨーロッパブランド)の中でもこの「バブアー」は圧倒的なコスパを誇ります。
ストレートに言うと「安い」。一部のモデルを除き英国製ではなくなっていますが、それでも良心的なプライスだと思います。
似たような古くからある海外ブランドのアウターと比べると格段に良心的プライス。
結果、私が勝手に「英国の良心」と位置付けました(笑)。
それではバブアーの代名詞ともいえる生地「オイルドコットン」について少しだけ。
約200年程前に開発された防水素材「オイルドコットン」。その名の通りコットンにオイルを染み込ませてあります。
元々は湾岸労働者や漁師など海で働く男たちに向けて作られたオイルドクロス(オイルを染み込ませた生地)が始まり。
当時は勿論ゴアテックスなんていうハイテクな防水素材が存在しないので極めて画期的な防水素材だったようです。
その独特の生地感は経年変化によりオイルが抜けて新品の状態からのエイジングも楽しめます。
数年前にオイル、生地の改良により以前よりもオイル感は軽減され、独特のオイル臭もほとんどしなくなりました(個人差あり)。
昔のバブアーをご存じの方は驚かれると思います。
昔のイメージで敬遠されていた方も最近のオイルドコットンを是非お試しいただきたいです。それぐらいの違いがございます。
この「オイルドコットン」という生地、経年でオイルが抜けていく風合いが最高にかっこいいんですよね。たまらんです。
という訳でオイルドコットンは200年位前、現在のようなハイテクは機能素材がない時代に開発された防水生地だったんですね。
ハイテクな素材がいくらでも存在する現代でも変わらずに作り続けられ、多くの人に愛されるこの素材は機能だけでない魅力があるという事ですよね。
勿論、多少の注意点もあります。そんないい所ばかりのモノはないですからね。
人によってはオイルの匂いが気になる場合も。着方や保管の仕方によってはオイドコットンのオイルが移染してしまう事もあります。
電車や密室空間での匂い問題や車のシート問題など気にされる方がいらっしゃるのも事実。
クローゼットで保管する時は裏返して他の衣類にオイルが付かないようにする工夫も必要です。
そもそも裏地のチェックは脱いだ時に裏返しておく事を想定してチェック柄になったとも言われていますからね。
長い歴史を持ち、昔から変わらない芯の通ったモノづくり。着込むほどにカッコ良くなり長く愛用できるギアでもある。
取り扱いに少しだけ気を付ければ長い歴史的背景を持ち、抜群の雰囲気と機能性を併せ持った「バブアーライフ」を快適に楽しむ事ができます。
オンラインは下記からご覧頂けます。
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どうしてもこれだけ浸透すると街中での「バブアー被り」は避けられません。せめてその時は「俺はビューフォートだからちょっと違うぜっ。。。」なんていう事を内心思ってみるのもよろしいかと(笑)。
鈴木
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