【ALDEN – オールデン】定番に思えて実は別注「最強のベーシック “ブラウンカーフのVチップ”」
2021.4.28
こんにちは。鈴木です。
先日入荷してかなりの好評だった海外仕様のペニーローファーが記憶に新しいアメリカのシューズブランド「ALDEN – オールデン」。
またまたちょっと面白いのが入荷してまいりますのでそちらのご案内。
ちなみに海外仕様のカーフのローファー(#981 ブラックと#984 バーガンディー)は追加オーダーしておりますので再入荷予定がございます。
前回の入荷時に買い逃してしまった方はご予約、入荷時のご連絡等を承れますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
ご存じの方が多いとは思いますが「オールデン」を初めて知る方の為にもブランド紹介もご用意しております。下記ご参照ください。
1884年、Charles H.Aldenがマサチューセッツ州のミドルボロウに設立したUSA(アメリカ)を代表する老舗シューズブランド。 最高品質の素材でウエルトされた紳士用トラディショナルシューズの製造に加え、ALDEN社は問題のある足でも適宜にフィットし、均整回復を可能にする整形法のデザインの分野を開拓しました。 ALDEN社はこの高度な専門分野の先駆者として知られています。 ALDEN社の整形法による製品の調査・開発は、トラディショナルシューズを快適で履き心地の良いものにすることに大いに貢献しています。 なかでも革の宝石とも呼ばれる馬革のコードバン素材を使用したレザーシューズには定評があり、世界最高峰のシューズブランドです。
それでは早速ですがご紹介に。表題の「定番に思えて実は別注のVチップ」って何?というご説明から。
念のため「Vチップ」は通称で正しくは「アルゴンキンオックスフォード」といいます。分かり易く親しみやすいので「Vチップ」で。
今回入荷した「Vチップ」はカーフレザーのブラウンのモノ。型番は「#54401」です。
カーフのブラックのVチップ(#54411)は代理店のラコタさんが定番展開しているモデル。ブラウンも定番でしょってなるじゃないですか?
ところがVチップのカーフのブラウンは実は定番展開されておりません。
オールデンを代表するモデルでもあるVチップ、しかもカーフのブラウンがないってちょっと驚き。コードバンは2色あるんですけどね。
汎用性がかなり高いモデルなだけに定番として展開していてもいいと思うのは私だけでしょうか?
といった単純な理由から別注扱いでオーダーを入れていたモデル。納品されるまでにかなりの時間を要しましたが・・・・。
こちらです。
・STYLE #54401 – 型番 54401
・CALF LEATHER – カーフレザー
・HUNTER BROWN – ハンターブラウン
・MODIFIED LAST – モディファイドラスト
・SINGLE OAK LEATHER SOLE – シングルオークレザーソール
・WIDTH:D – Dウィズ
・COTTON FLAT LACE – コットン平紐
・103,400円(税込)
・展開サイズ US6-US10
端正な顔立ち。無骨さとエレガントさが共存する不思議な一足。
このつま先部分のデザインが「V」の形になっている事から「Vチップ」。通常の丸いモカ縫いは「Uチップ」と言います。「Uチップ」を改良して出来た独自のものであり、オールデンを代表するモデルです。いわれてみれば他の歴史ある靴ブランドではあまり見ないような気もしますね。あからさまにオールデンを意識して作っているブランドは別ですけど。
ウェルト部分はすっきりとした印象の「フラットウェルト」。昨年当店で別注したバリーラストVチップはリバースウェルトにしていました。汎用性が高くすっきりとした印象であればこちらのフラットウェルトがいいですね。360度(一周)巻きつける仕様ではなく270度のフラットウェルト仕様。モディファイドラストにはこの仕様が多いです。
そしてオールデンを代表する名木型「モディファイドラスト」の特徴的な土踏まず部分の「くびれ」。土踏まず部分で足を支えて、つま先の足指周辺はゆとりをもって楽に履くという考え方の木型です。足の健康を考えたオールデンの理念が体現された木型。O脚やX脚の矯正のために生まれた木型で、土踏まず側に強くカーブを持たせ、土踏まずを持ち上げるようにフィットさせる独特の木型。この極端なカーブによって作る時に職人の技術力が問われるようですね。ウェルトを巻き付ける時にアッパーのレザーに傷をつけてしまう事もあるようでして。
この角度で見るとかなりヤバめのくびれっぷり。オールデンのモディファイドラスト以外ではなかなか見る事のできない湾曲。このくびれ部分に土踏まずが持ち上げられるような独特の感覚がモディファイドラストの特徴。
ソールは踵のみフットバランスのラバーのヒール、それ以外はシングルレザーソール仕様。踵部分がラバー仕様なので全てレザーソールのタイプよりは滑りづらく歩きやすい仕様です。
後ろから見た時の形状も独特。モディファイドラストはこのように外側が低い形状になっています。土踏まずを持ち上げるような形で体重を支える為、外側が低くなっていないと踝が当たってしまう事を考慮した形状になっています。冷静に見るとこのヒールカップも凄い形状してますよね。靴をこのアングルで真後ろから見る事ってあまりありませんが、他のシューズブランドでは見た事ない後ろ姿。
踵部分にはゴールドに輝くオールデンの刻印。地味にアガるポイントだったりします。
フットバランスの特徴的な形のヒールとレザーソールに刻印されたブランドロゴ。土踏まず側が長くなっているヒールはモディファイドラスト特有の形状。土踏まずを持ち上げて体重を支える木型なのでヒールもこのような形状になっています。
見た目、至って普通ですしオーダー自体は「別注」扱いですが「別注」と言うほど何か手を加えた訳ではございません。
何に合わせて履きたいって、カジュアルスタイルだったらこんなガチの「軍パン」でしょうか。
スウェットに軍パンでも足元をこれにするだけで全然見え方が違います。カジュアルにも使い易いブラウンカーフのVチップは軍パンにも合います。
今時期だったらシャツ1枚位のスタイルが現実的でしょうか。
シンプルにシャツとデニムのスタイリングもオールデンのお陰で締まった印象に。ブラウンのVチップはデニムとの相性も抜群です。
お仕事に使いたい方もいらっしゃいますよね。
勿論、スーツでもいいんですが昨今はジャケパン位のスタイルの方が現実的なのかと。普段使いからビジネスまで幅広く使えるのもポイント高いですね。
こちらは私のリアルな日常スタイル。
店頭にお越しいただいているお客様はご存知だと思いますが最近こんな感じです。ここ1年以上ずっとローファーばかり履いていたので久しぶりの紐靴は新鮮。やっぱりVチップはカッコイイ。間違いなく「名靴」であり「最強のベーシック」と言える一足。
何を隠そうこんなベーシックな仕様でもオーダーから納品まで約6年弱かかってます。オーダーは2015年の7月。
定番展開ではない上にオーダーから納品までにこれだけの時間を要するって知ってしまうと「定番のデザインだから後でも買えるしなっ」ていう言い訳で後回しにできないんですよ。
そう、今回を逃すと次はいつ同じもの(ブラウンカーフのVチップ)に出会えるかが分かりません。脅しじゃなくマジですよ(笑)。
今回は小さいサイズ(US6)から大きいサイズ(US10)まで幅広いサイズレンジでの展開。
普段小さいサイズや大きいサイズがなくて困っている方、必見。お見逃しなく。
サイズ選びが不安だというお客様も多いと思います。
店頭であればオールデン推奨のブランノックデバイスを用いた計測、私含めオールデン大好きなスタッフによる経験からオススメサイズをご案内させて頂きます。
こちらの「ブラウンカーフのVチップ」、販売は5月1日土曜日の12時スタートとさせて頂きます。
オンラインページもご用意しておりますのでそちらからも是非ご検討くださいませ。
【ALDEN – オールデン】カーフVチップ ハンターブラウン オンライン販売ページはこちら
事前のサイズのお問い合わせはお電話、メール等でお気軽にどうぞ。
オンラインで靴を買うリスクを可能な限り軽減できるよう誠意対応させて頂きます。
5月1日12時販売スタートです。それまでは店頭・オンライン共に購入できませんのでお気を付けください。
鈴木
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