【ANDERSEN ANDERSEN アンデルセンアンデルセン】見た目と機能が両立した極上ニット
2021.11.28
こんにちは、鈴木です。
ニット好きな私から今週もニットをご紹介。デンマーク発「アンデルセンアンデルセン」。
聞いた事がある方も多いと思いますがここのニットは凄いっ。
高いファッション性とギアとしての機能性が両立している数少ないブランド。
「男心」も「女心」も満たしてくれる至極のニットなのです。
ANDERSEN ANDERSEN / アンデルセン アンデルセン
2009年にデンマークでスタートしたニットブランド「ANDERSEN ANDERSEN(アンデルセン アンデルセン)」。 減少傾向にあるデンマークのニット産業、文化を継承してきたいという思いから、アンデルセン夫妻により デンマークのユトランド半島にて生産を開始。デンマークで古くから愛用されているフィッシャーマンや ハンターのニットウェアのデザインをベースに、素材やフィット感をアップデート。 2013年秋冬より紡績と生産をイタリアに移し、より完成度を高めたコレクションを展開しています。
重くて固くてゴワゴワで確かに温かい、けど見た目は・・・。というギア的目線が先行したニットは数あれど。
見た目はカッコイイ。ファッショナブルでスタイリッシュ。けど毛玉になりやすく耐久性に欠ける、しかもそこまで暖かくないファッション性を重視したニットも数あれど。
その相反すると思われる側面を両立させたブランドといっても過言ではないのが「アンデルセンアンデルセン」。
優れた機能性は「男心」を擽り、高いファッション性は「女心」をも満たす。男女問わず高い人気も納得のブランドなんです。
例年に続き定番モデルもご用意しておりますが本日は折角なので当店では初めて展開するカーディガンタイプをご紹介。
こちらです。
SKIPPER JACKET 7GG – NAVY BLUE
着用するとこんな感じ。172センチ60キロで「S」を着用。
めっちゃイイですよ、これ。
特に「首回りの開き具合」と「サイズバランス」が最高。
シャツの上は勿論ですが、カットソーの上に着た時も首回りが開きすぎず、詰まり過ぎず絶妙な塩梅。
ともするとクルーネックのカーディガンってレディースっぽさが出てしまうんですがそんな心配は皆無。
更にこの手のクルーネックカーディガンだとしばらく着ていくうちに首回りが伸びてしまいがち。
アンデルセンアンデルセンのニットはそんな心配もご無用。がっちりと編まれていますので伸びづらいんですっ。
サイズバランスもいいですよね~。
ボタンフロントなので体温調節もしやすいですし、ボタンを留める位置でシルエットの調整も可能。
一番上だけ留めたり、真ん中だけ留めたり、全部留めたりと色々と楽しめます。
インナーとしても優秀です。
パンツ【ENGINEERED GARMENTS】IAC PANT COTTON 8W COARDUROY – BROWN
長袖Tシャツ【FELCO】 L/S NEW INVERSE WEAVE TEE 7oz 18SINGLE JERSEY – NATURAL
ジャケット【WORKERS】M43 COMBAT JACKET – DENIM
タートルネック【BANDOL】INTERLOCK TURTLE – BLANC
ダウンべスト【CRESCENT DOWN WORKS】ITALIAN VEST WITHOUT SHIRRING 60/40 STREAK FREE – BLACK_CHARCOAL
単体でも、アウターを着た時のインナーとしての見え方も考えられたサイズバランス。
着回し抜群のこのカーディガン、お値段は決してお安くはございませんが後悔しない「逸品」。
既に「アンデルセンアンデルセン」のクルーネックやタートルネックをお持ちの方も是非「カーディガン」に注目してみてください。
折角なので「アンデルセンアンデルセン」のニットについて少しお話させて頂きます。
ここのニットを手に取って最初に感じるのはずっしりとした「重さ」。ニットとしては重量があります。
試しに同じメリノウールを使った「ウィリアムロッキーのリブ編みクルーネック」と「アンデルセンアンデルセンのリブ編みクルーネック」の重さを比べてみました。
【WILLIAM LOCKIE】MERINO WOOL RAGLAN CREW
これの36サイズと
【ANDERSEN ANDERSEN】SAILOR CREW NECK 7GG
これの「S」サイズを比べてみます。
ほぼ同じ面積の双方の重さは前者のウィリアムロッキー(36サイズ、肩と肘のスエードパッチ含む)は「0.72kg」、アンデルセンアンデルセン(Sサイズ)は「1.04kg」。
ウィリアムロッキーは肩と肘にスエードパッチがあるのでそれを差し引くと約1.5倍位の重さ。
見た目は同じ面積のニットなのに何故重いのか?それは「糸量の多さ」が答え。
同じ面積を編み上げるのに使っている糸の量が多いんです。重さから単純に考えても糸量は1.5倍ですよね。
1.5倍の糸量で同じ面積に編み上げるのであれば糸は強撚、編みたては目を詰めてギチギチにしないと物理的に不可能。
本来「メリノウール」は柔らかくてチクチクしづらいと言われる高級糸ですがアンデルセンアンデルセンは固く感じます。
一般的な認識では「シェットランド」⇒「ラム」⇒「メリノ」⇒「カシミア」という順番で柔らかく高級。
アンデルセンアンデルセンのニットは高級糸として知られるメリノウールの割には質感が固いんですよね。
理由は前述の通り、柔らかいメリノウールを糸にする段階で限界まで撚りまくっている(強撚)から。
一般的なニットで「2PLY(2本の糸を撚って一本にした糸)」ぐらいが標準的、たまに「3PLY(3本の糸を撚って一本にした糸)」で厚手のしっかりした印象になります。
アンデルセンアンデルセンは驚愕の6PLY(6本の糸を撚って一本にした糸)。
その強力に撚った糸を使って目を詰めてギチギチに編み上げるのがアンデルセンアンデルセンのニット。
同じ面積に編み上げていても結果的に使用する糸の量が多くなるから必然的に重くなります。
そしてメリノウールの割には固い。糸にする段階で撚りまくって、その糸でギチギチに目を詰めて編み上げるから。
その結果、風を通さずに驚く程暖かい。その糸量と隙間なくギチギチに編み上げる事によって高い保温性を生み出しています。
糸の撚りも編みもガチガチなので摩擦に強く毛玉にもなりにくい。
ギチギチに編み上げる事によって型崩れしづらいという特徴もあります。結果、丈夫です。
これがアンデルセンアンデルセンのニットが重く、固く、丈夫で温かい秘密。
セーラーセーター(漁師が着る為のセーター)というのも納得です。
そんなギア的目線で作られているニットに「高いァッション性」が加わったのがココのニットが更に凄い所。
しかもブランドをスタートした理由が減少傾向にあるデンマークのニット産業、文化を継承する為というからまた凄い。
モノ作りに拘り過ぎた結果、デンマークでは納得いくものが作れずに紡績、生産はイタリアに移したという点も妥協知らずな職人気質。
そんなモノ作りやブランド創業のストーリー聞かされたら誰もが惹かれますよね。見た目もカッコイイんですからまさに「最強」。
お値段は安くはありませんがメリノウールをこれだけの量使ってイタリアで生産すればそうなるよねって納得しちゃいます。
カーディガンの紹介からはかなり脱線してしまいましたが「アンデルセンアンデルセン」のニットについての改めてのご紹介でした。
本日ご紹介のアンデルセンアンデルセンのカーディガンは既にオンラインに掲載されております。下記からどうぞ。
【ANDERSEN ANDERSEN アンデルセンアンデルセン】お値段以上なボタンカーディガン←クリック or タップ
その他にも定番のクルーネック、タートルネックやガンジータイプ、ニットキャップまで多種多様なラインナップ。
【ANDERSEN ANDERSEN アンデルセンアンデルセン】ブランドの商品ラインナップ一覧へ←クリック or タップ
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アンデルセンアンデルセンといえば「5ゲージ」という印象を持つ方も多いかもしれませんが当店は基本「7ゲージ」をセレクト。日常使いには「7ゲージ」がベストだと考えております。「5ゲージ」は室内で暑すぎる&上に着るアウターのサイズ感を選ぶという声も多かったのでここ数年は7ゲージをベースにセレクトしております。
鈴木
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