FW16 私的オススメアイテム Vol.07 「ARPENTEUR(アーペントル) – ALL MADE IN FRANCE」
2016.11.20おはようございます。スズキです。7回目のオススメブログ更新でございます。
今回はアイテム単品ではなくブランドでのオススメをご紹介いたします。
早速。
本日オススメさせて頂くのはフランスのブランド「ARPENTEUR(アーペントル)」です。私の大好きなブランド。
このブランドのバイイングをスタートしてから毎シーズン必ずなにかしら一点は購入している数少ないブランドの一つです。
まずは何と言っても全てをフランス国内で生産している所ですね。この点に関しては気にされない方には全く
響かないポイントだとは思いますが、デザイナー達がどのように考えて、何故そこに拘っているかを少しでも知って頂ければ幸いです。
デザイナーはフランス人の2人組。従兄弟同士。マークとローレンです。一度当店に来てくれた事もあるので凄く親近感のある二人。
東京だけならよく聞く話ですが名古屋のしかも中心から外れたこんな僻地まで来てくれるなんてなんと行動力のある事でしょう。
どんなお店か見たかったみたいですけどね。さすがに名古屋駅まで車で迎えに行きましたが・・・。
来てくれた際にお店でデザイナー2人に色々と話を聞いた時の様子がありますので下記をご覧下さい。
<デザイナーの2人が店舗に来店した際のインタビューはこちら 2014.3.22>
インタビューの中で私が一番響いたのは
「フランスのワークウェアに拘っているブランドが海外の工場で作るのは、まるで『フェイク』に感じる」
「昔は当たり前の様に様々なブランドがフランス国内で生産していてそういうフランスの文化を存続させたい。」
「経済的にフランスを助けたいという訳ではない。ただシンプルにフランスの伝統を生かしておきたい。」
現在30代中盤位の彼等。40代直前の私はそんな事を考えたこともありませんでした。
自分に置き換えると、「なくなりつつある日本の文化を活かしておきたい。」その為に自分がなにか行動するという事。
言うのは簡単ですがそれを行動に移して形にするのは簡単な事ではありません。
私はそんな彼等の作る洋服が大好きです。勿論、見た目がカッコイイのは最も重要。着た時のフィッティングも重要。
それをクリアした上での話だから余計に凄いんですよね。
デザインは過去のワークウェアからインスパイアされている部分が多いのですがフィッティングはうまくアレンジ
されています。やり過ぎていない感じが絶妙。クラシック過ぎるとファッションとしては着づらいですし、モダンすぎると
すぐに消化されてしまうファストファッションのようになってしまいます。その塩梅が絶妙なんですよ。
それでいて定番のモデルでもシーズン毎にシルエットをマイナーチェンジしています。全く同じシルエットではないんですね。
あまり展開は多くないですがここのパンツは本当に素晴らしいです。ディテールはクラシックな要素を活かしつつシルエットは
時代の空気感をうまく掴んでいます。シルエットのマイナーチェンジはパンツが一番顕著です。同じモデルでもシーズンで結構
形違っていたりします。
大分前置きが長くなってしまいましたが今季16FWで私がバイイングしたARPENTEURのラインナップです。
[ SMOCK ]
これは今季一番気に入っているアウターの一つ。めっちゃイイです。プルオーバーという面倒臭いディテール
を差し引いても余りあるかっこよさ。雰囲気抜群です。着るだけで雰囲気出るアイテムってなかなかないですよね。
プルオーバーなので着脱の面倒くささもアジと思える方は是非。
[ MEVI ]
こちらはARPENTEURの中で定番のアウターの位置づけ。エクスプローラー店長の清水の愛用モデル。
先日ワークスの店長川端がブログでも紹介していたものです。スタッフもみんな大好きです。
このモデルはありそうでない所がいいんでしょうね。
コート丈でコーデュロイの丸襟仕様に取り外し可能なフード。フードをスナップで調整できるディテールが
ワーク、ミリタリー感を演出してます。可愛らしさとかっこよさが共存したアイテム。これはかなりの名作ですね。
色違いで欲しいというお客様がいるほど。アウターで色違いで欲しい方ってなかなかいないんですが
現実的に色違いで買われたお客様、そして欲しいというお客様が実在致します。それだけ名作っていう事
なんですかね~。
[VILLE FRANCHE]
BEIGE HERRINGBONE
こちらもARPENTEURでは定番の位置づけのテーラードジャケットタイプです。あえてカバーオールタイプ
ではなくジャケットタイプをセレクトしています。肩肘はらないテーラードジャケットとしてはエンジニアドガー
メンツと同じ位素晴らしいと思っています。畏まり過ぎないテーラードって案外難しいんですよね。ありそうでないですし。
簡単に作れそうで作れないアイテムの筆頭だと考えています。ジャケットなのでシルエットに好みがあるとは
思いますが私個人としては大好きなシルエット。完全なワークジャケットよりも多少ウェストのシェイプがあるので
ズドンとしたジャケットが苦手な方にはオススメです。着丈も短すぎないので流行関係なく着れますし。
カジュアルにも少しキレイな装いにも対応してくれる万能な一枚です。あれば便利なヤツですね。
生地違いでチャコールグレーのストライプもあります。
[MANTEAU]
こちらはフランスの老舗の生地屋「ARPIN」と「ARPENTEUR」のコラボライン。私昨年このコートを買わせて頂きました。
何が凄いってめっちゃ暖かい。ウールはここまで暖かいんだと再認識したアイテムです。弱点はそこそこ重い。
着てしまえば気にならない程度ですが持つとそれなりの重量があります。それだけ肉厚のウールという事です。
シルエットは割とクラシック。細すぎないのでジャケットの上からもコートとして着用可能な余裕があります。
この肉厚さなら着るのは完全な真冬なのでこれぐらいのシルエットがいいですよね。
デンツのペッカリーのグローブが一層引き立ちますね。やはりペッカリーはコルクが鉄板。
[ BLOUSON ]
そしてはこちらは私の以前のブログでご紹介したアウターとカーディガンの中間位のアイテム。これは元々は
ハンティング系のブルゾンだったデザインですね。こちらも老舗の生地屋「ARPIN」との協業ライン。
チロリアンジャケットのようなかわいらしい雰囲気も持ち合わせております。中間着としてかなり使える一枚です。
[KABIG]
こちらもここ数年継続でリリースされているダッフルタイプ。トグルが印象的な一枚ですね。このコートの一番の
オススメポイントは前立て部分のポケット。なんと両側からアクセス可能。昔のフレンチのワークウェアに実際にあった
ディテールだそうです。左右の手を温める為のリアルに「ハンドウォーマー」としてつけられたポケットだったのでしょうね。
面白いディテールですよね。アーペントルのデザイナーに聞いて初めてこういうポケットの存在を知りました。
洋服の文化って深いなぁと思った瞬間です。まだまだ知らない事が沢山あって面白いです。
襟元のスナップの調整で着用した時の首回りの表情も変わってきます。
着用では閉めたパターンと開けたパターンを撮ってみました。開けた時にダラッとなってしまい、見た目に
よろしくないアウターってありますよね。その辺りも細部まで拘ってデザインされております。秀逸。
16FWのARPENTEURはこんなライナップとなっております。
ブランドのラインナップはもっと型数が沢山ありますが私がセレクトしたのは以上です。
正直プライスは安くはないですが明確なコンセプトに基づき、デザイナー達が拘って作っているブランドでありアイテムです。
デザインする人間(デザイナー2人)とそれに共感して販売する人間(私達)の想いが込められたアイテム。
売れそうだからこういうの作ろうみたいなファストファッション的なモノとは一線を画します。
洋服は自己満足の世界かもしれませんが気分が高揚したり、自分に自信が持てる事も洋服の楽しみ方の一つ。
「ARPENTEUR」がそんな手助けに少しでもなれば私はバイヤーとして非常に嬉しいですし、デザイナー達も絶対に喜ぶはずです。
興味を持って頂いた方は是非下記からご覧ください。
それではまた来週。
スズキ
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