究極の紺ブレを超える逸品!【D.C.WHITE ディーシーホワイト】コットンウェポンのダブルブレストブレザー

2025.1.25

 

こんにちはこんばんは。エクスプローラーの鈴木です。

 

鮮烈だったディーシーホワイトの「究極の紺ブレ」のリリースから早いものでもう2年が経ちました。

 

ディーシーホワイトがアルティメットコレクションの第一弾として「究極の紺ブレ」をリリースしたのが2022年2月。

 

沢山のお客様に購入頂きご愛用頂いております。

 

そして、遂にソレを超えるかもしれない逸品がリリースされます。

 

 

 

25年春夏シーズンにリリースされるアルティメットコレクション第7弾「コットンウェポンのダブルブレストブレザー(以後ダブルの紺ブレと略します)」。

 

ディーシーホワイトの過去のシーズンでも何回かリリースされているダブルブレストの紺ブレタイプですが、今回はあのコットンのウェストポイントチノクロス製。

 

「究極の紺ブレ」と同じ組成(究極の紺ブレの生地はデッドストックでしたが)のミリタリー由来の生地。

 

そのウェポン生地を使用したダブルブレストが待望の登場ですっ!

 

 

 

 

私もダブルの紺ブレって何着も所有していますが、なかなか納得のいくものに出会えず・・・。

 

昨今ダブルブレスト自体は「紺ブレ」に限らず完全に市民権を得た印象がありますが、納得のいくモノを探すのって意外と難しいんです。

 

シルエットというかサイズ感というか実際に着てみても全然しっくりこなかったり。

 

特にフロントボタンを開けて着た時のシルエットというのが簡単なようでハードル高いんです。

 

キチッとボタンを閉めて着るのも良いんですが、ボタンを開けてカジュアルにカッコよくラフに着れるダブルが欲しい!

 

そんな要望に応えてくれる「ダブルの紺ブレ」がディーシーホワイトの25年春夏のアルティメットコレクション第7弾なんですっ!

 

ミリタリー由来のコットンのウェストポイントチノクロスのダブルの紺ブレをご紹介させてください。

 

前置き長くなり過ぎましたがこちら。

 

“ULTIMATE COLLECTION” WEST POINT BLAZER DOUBLE BREASTED – NAVY 60,500円(税込)

 

ディテールはこんな。

 

 

早速ですが、まずは生地の事について。

冒頭でもご案内した通り、生地はコットンのウェストポイントチノクロスを使用。基本的にジャケット(ブレザー)はウール製のものが多いのですが、こちらはコットン製。

 

ウェストポイントチノクロス(通称ウェポン)は過去にアメリカの陸軍士官学校の制服として採用されていた生地。その生地を経糸、緯糸の太さ(番手)から1インチ間に打ち込む糸の本数まで厳密に復刻させたディーシーホワイトさんの「男気」溢れまくりの生地。

何が「男気」かと言いますと、こちらの生地は織る為の生産ロットがかなり法外なメーター数らしく。当初はこの規格で再度生地を織るのは難しいだろうと言っていた位。

実際このご時世で生地専門業者でも生地在庫を持たない、リスクを負わないという時代ですからね。

かなりのリスクを覚悟でミルスペックに準じた規格で復刻させたというディーシーホワイトのディレクター石原氏の想いが胸に響きます。

 

 

生地の次は「染色」について。

ただ、何も考えずにネイビーに染めている訳ではないんです。

最近のネイビーの生地は染料の関係で退色していく段階で赤みがかって退色する生地が多いんです。ネイビーの服をずっと着ていると不思議と赤っぽく退色していく事ありますよね?これは生地を染色するときの染料に起因する事が多いようです。でもヴィンテージのネイビーって白っぽく落ちているものがありますよね?あの色の落ち方がカッコイイ。

その風合いを再現する為に染料を研究して生地を染色。生地の色が退色する風合いまで楽しめるような工夫がされているんです。

 

 

 

そして実はボタンにまで拘りが。

アンティークのボタンを研究して経年の変化を楽しめる風合いのボタンに。周り(縁取り)は光沢のある仕上げ。内側はスジを入れてマットな風合いに。ボタンまでぬかりなく拘っています。2022年の究極の紺ブレ誕生時に作られたこのボタンはそれ以降のディーシーホワイトのブレザー全てに使用されています(カスタムオーダーのブレザー含め)。

 

 

 

次は「縫製」。

実はこのブレザー。

ワークウェアの工場でも従来型のスーツの工場でもできない事を実現させた仕上げ。

オーダーで仕立てたジャケットのように首元に向かって吸い付くようなのぼり、そして副資材を使わない(パットやたれ綿)ナチュラルショルダーに重きをおいてテーラードのパターン技術を駆使して作られています。腕の前振りや前肩と言われる体に沿った立体的な作りであるという点を重視。

 

難しい事を書きましたが平面的ではなく体の曲線に沿った丸みを持った立体的な仕立てで、且つ自然な肩のラインで構築的すぎない肩回りを実現したといえばいいでしょうか・・・。

 

この辺りに関しては着て頂くのが一番分かり易いです。着用した時に体が包み込まれるようなフィット感。ピッタリだけど窮屈ではない感覚。着ないと分からない違いです。

 

そして現行のシングルの紺ブレと同様の肩回りの工夫も。

よりナチュラルなショルダーラインを構築する為に縫い代を身頃側に倒して肩口にステッチ。外側からは見えない縫い代部分ですが「究極の紺ブレ」は縫い代を両サイドに割っていた仕様。今回は現行のシングルの紺ブレ同様に身頃側(片側)に倒してステッチで押さえてあるような形です。これにより以前は袖側にあった1-2センチ程度の縫い代部分の生地がなくなり、縫い代分の生地の厚みがない分、より肩に沿った自然な丸みが出せるという仕組み。たかが生地一枚分、されど生地一枚分という訳ですね。

 

 

今回のダブルの紺ブレはアメトラのディテールを踏襲しつつも現代的にアップデートされた次世代型のダブル。ラペルの太さやゴージ位置、着丈やウェストの絞りなどやりすぎない程度のアレンジは今着るのにちょうどいい塩梅。この塩梅が「シングルブレスト」に比べて更に難しいのが「ダブルブレスト」な印象。特にフロントボタンを開けて着た時の見え方。個人的には色々とダブルを着てみた結果、このバランスが凄く難しいと感じています。

 

イギリスやイタリアの伝統的なクラシックなモノのような細長くウェストシェイプのキツイ長めのダブルというよりは、アメリカントラッドな既製品らしいダブルのブレザーでスポーツコート的な雰囲気。ウェスト部分のポケットは大き目のパッチポケットにして少し脇部分に位置をずらす事によってカジュアル感を演出。アメトラっぽい「既製品感」をもった今の気分で着れるカジュアルなダブルの紺ブレになっています。

 

特に印象的なのはラペルとゴージラインのバランスの絶妙さ。ゴージラインが低すぎると昔のトラッド感が出てしまい鈍くさく、コスプレ感が出てしまいます。ラペルが太くてゴージラインが高い位置にあるとイタリアンクラシックなデコラティブな印象に。その絶妙な塩梅をアイロンワークで立体的に仕上げ易い「ウール」ではなく、目の詰まった「コットン」で実現している事がディーシーホワイトのアルティメットコレクションである事に相応しい一番の意味でもあります。

 

私自身、シングルの紺ブレはここ数年はある程度決まったモノを着ていますが、ダブルはしっくりくるものにまだ出会えていませんでした。昨シーズン購入したディーシーホワイトのウールリネンのサマーブレザーが現段階においては1番でした。そんな中に現れたのが今回のウェポン生地のダブルの紺ブレ。展示会で見た時は衝撃でしたね。「コレだよ、コレを待ってたのよ!」って感じで。

アルティメット(究極)の名に恥じない仕上がりだという事は間違いありません。

 

 

小難しい事を沢山書いてしまいましたが着てみますね。

172センチ60キロでサイズは「44」を着用

インナーに厚着はできない位のサイズ感でした。シャツもしくは中厚までのニット、スウェットでも薄手であれば着れます。

比較的ボトムのバランスは選ばない印象。太めでも細めでもどちらでも合わせやすそう。

後ろから見ると肩のライン(シルエット)がキレイに馴染んでいるのが分かります。

着丈の感じも良いですよね。長すぎず短すぎず

フロントボタン開けて着た時のバランスも良き。

 

色々なインナーやパンツも試してみます。

 

タートルネックニットの上に軍パン。即戦力。

 

ラガーシャツにデニム。

 

クルーネックスウェット。

 

バンドカラーシャツに古着のチノ。

 

キャンプ(開襟)カラーシャツにバリー。

 

ボタンダウンシャツにバリー。

 

フーデッドパーカーにバリー。

 

ワークシャツにバリー。

 

 

シャンブレーシャツにトロピカルウールのバリー。

 

 

スエード調のシャツにトロピカルのバリー。

バリー尽くしですいません。バリーとの相性は抜群過ぎました。

 

 

きちんと感出したい時はタイドアップでも。

 

デニムにタイドアップも良いですよねっ。

 

デニムの上下に。

 

細めのピケのパンツでもバランス良いですね。

こんな感じでカジュアルなアイテムとのスタリングに凄く合わせやすいんです。

 

 

 

 

色々と着まくって感じたポイントがありました。

 

このウェポンのダブルの紺ブレはこの状態でも十分すぎる位カッコイイんですが、完成形ではありません!

 

何故かといいますと着始めは生地に張りがある為、体に馴染みにくい。

 

着用を繰り返して生地が柔らかく体に馴染んでくると更にイイ感じになるかと。

 

この辺りは「デニム」や「ワークウェア」の楽しみ方と似てるかも。

 

新品よりも着込んで体に馴染んだ時の方がカッコイイという感じ。

 

こちらの紺ブレは曲線を多用した型紙でスタートラインはワークウェアとは全くの別物ですが、生地的観点からいうと似ているかなと。

 

そんな訳でまさかの「エイジング」すらも楽しめる紺ブレなんですっ。

 

 

 

いやいや、着始めから「最高」にカッコイイ方が良いじゃんって方には生地違いのご用意もございます。

 

6B DOUBLE BREAST CLUB BLAZER – NAVY 85,800円

こちらは英国ムーン社のウールコットン生地を使用したもの。ハンギングだけでも生地のオチ感が全然違います。ストンと重力で下に落ちる感じと言いますか。

 

参考までにこちらがウェポンの方。

同じ環境でハンギングしています。ムーンの生地の方がストンと落ちていて、ウェポンの方が横に張りがあるのが見て分かります。高密度コットンの生地のハリですね。

 

ムーン社のこの生地は制服などに使われる事も多く、高級感のあるツヤとドレープ感に加えて丈夫さも兼ね備えています。

 

制服に使われる位ですからね。こちらもめっちゃカッコイイ。

 

ウェポンほどではありませんが、見た目とは裏腹に比較的気を遣わずラフに扱える生地です。シワもあまり気にならないですし。

 

コレもめっちゃイイんすよっ。。。いやぁ、迷いますよね~。

 

 

 

ホント凄く迷いどころなんですが、私はウェポンのタイプにしました。

 

正直言うとムーンの生地の方も最初から体に馴染んで凄く良かったんですが、ウェポン生地の経年変化を楽しみたくてですね・・・。

 

ラフにタフにテキトーに着たいから。

 

古着屋などで見かけるUSミリタリーのチノをイメージしてみて下さい。

 

あれぐらいクタッとした風合いで白っぽく退色したネイビーのダブルのブレザーって想像するだけでカッコ良過ぎません???

 

そんなの見たこともないですし。

 

逆にお仕事で着る想定の方であればムーン社の生地の方がオススメですね。ビジネスでの最低限の見た目と耐久性の双方を兼ね備えていますので。

 

 

 

 

実際にコットンの場合はウールと違ってアイロンワークで形を作りづらい事もあり生産上、本来は立体的な仕立てが難しいという事実もあります。

 

それをやっているのがディーシーホワイトのウェポンの紺ブレの素晴らしさ(シングル、ダブル問わず)。

 

本格的なテーラードジャケットでコットン製が少ないのも納得の理由ですよね。

 

こちらはコットンであるが故に年間通してラフにカジュアルに着易いというのはかなりポイント高いですよねっ!

 

 

 

大西はサイズ「50」を。

 

 

川端はサイズ「48」を。

サイズ選びの参考にして頂ければ幸いです。

 

 

 

長くなりましたが、非常のオススメの紺ブレでございます。

 

既にシングルをお持ちの方でもダブルは全然違った雰囲気を楽しめます。

 

是非ご検討下さいませ。

 

百聞は一見に如かず。可能であれば一度ご試着される事をオススメしますっ。

 

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前作の時もご案内しましたがコットンであるが故、自己責任であれば自宅で水洗い可能(洗濯表記は水洗い不可)です。ネットに入れて弱水流、厚みのあるハンガーで陰干し。色ヌケしていく経年変化を楽しみたい方にはオススメ。あまり見た目の表情を変えたくないという方はクリーニングがオススメ。お仕事でも使われる方(職種にもよりますが)には後者の方がよろしいかもしれませんね。

鈴木

 

 

 

 

 

 

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